あさ(波留)との祝言の日であることを忘れて、
三味線の師匠の美和(野々すみ花)と紅葉狩りに出掛けていた新次郎(玉木宏)。
あさ(波留)が痺れを切らした頃に現れました。
正吉(近藤正臣)が新次郎(玉木宏)には、
弟の榮三郎(吉田八起)の後見役としてしっかり頼みましたで。
と告げる。
当の新次郎(玉木宏)は
「これからも商いには極力関わらへんつもりやさかい、榮三郎、しっかり頼むで」
とあいかわらずの風来坊ぶり。
祝言の宴が終わり、あさ(波瑠)は、夫の新次郎(玉木宏)とふたりきりになったとき、
はからずも新次郎(玉木宏)を投げ飛ばしてしまう。
新次郎は、驚きそのまま部屋を出て行ってしまった。
新次郎(玉木宏)はそれからも毎晩、家を出て行くようになる。
あさ(波瑠)は加野屋に溶け込もうと頑張るが、
義母のよの(風吹ジュン)と義父の正吉(近藤正臣)ともなかなかうまくいかない。
そんなある夜、新選組の土方歳三(山本耕史)が借金の申し入れに加野屋を訪寝てくる。
怖じけづいた加野屋のものたちは、なにも言わずに金を貸そうとした。
その時、あさ(波瑠)は怯えながらも根性を見せて、
「もし幕府に何かあったら、その四百両、ほんとに返してもらえるんでっしゃろか」
「この家を守ることが嫁のうちの務めだすー」
と土方歳三(山本耕史)に確認した。
一瞬殺気立つ隊士たち、しかし土方歳三(山本耕史)は、あさ(波瑠)の度胸を誉めて笑顔で去っていく。
あさ(波瑠)の勇気のある行いに夫の新次郎が惚れ直したばかりか、
加野屋の従業員や家族からも一目置かれるようになっていく。
その晩、新次郎はあさにキスをして言った。
「・・・惚れてしもた。わてと夫婦になってくれ」
こうして、二人は名実ともに本当の夫婦となった。
はつ(宮崎あおい)の新婚生活
はつ(宮崎あおい)は総兵衛(江本佑)から着物をプレゼントされる。
ぶっきらぼうな態度は照れているのだと徐々に気付き始めたはつ(宮崎あおい)は、
総兵衛(江本佑)も悪い人ではない想いを改める。
あさ(波瑠)の新婚生活
あさ(波瑠)は店を手伝って頑張ろうとするが、
よの(風吹ジュン)からは、商いを知ることより夫に愛されることが女として重要であるとさとされる。
そんなある日、あさ(波瑠)は米会所に出かける。
よの(風吹ジュン)にいわれ振り袖を来てでかけたが、
袂を両腕に巻きつけて大股で闊歩するあさ(波瑠)の姿に道行く人は目を見張る。
そこであさ(波瑠)は海外から帰ってきた五代才助(ディーンフジオカ)と再会。
才助(ディーンフジオカ)は洋服を着て英語を話している姿が輝いて見えた。
あんなふうに働いてみたいなぁという想いを抱く。
一年半後(慶応三年1867年)
あさ(波瑠)は加野屋にもなじみ、内緒で雁助(山本圭哉)から店のしごとを教えてもらっていた。
時代が大きく変わり、今井家のような豪商でも商売の資金繰りに苦労していた。
そんな折、実母から手紙が届く。
その手紙に書かれてあった内容を夫の新次郎(玉木宏)に相談しようとするも
新次郎(玉木宏)は逃げるように出かけてしまう。
あさ(波瑠)が新次郎(玉木宏)の後をつけていくと、
三味線の師匠の美和(野々すみ花)の家に入っていった。
あさ(波瑠)もそのまま家に入り新次郎(玉木宏)が三味線を弾く姿を初めてみる。
それを見て怒ると思っていた新次郎(玉木宏)は、あさが、
「こないな立派なご趣味をかくしたはるやなんて。びっくりぽんだす」
というので驚く。
新選組の土方歳三(山本耕史)への対応を見て、あさ(波瑠)に惚れ直し夫婦となった翌朝のこと。
あさ(波瑠)は新次郎(玉木宏)に頼み込んで大福帳を見せてもらう。
新次郎(玉木宏)に手伝ってもらい自分でそろばんを使い計算したあさ(波瑠)は、
店の経営がよろしくないことに気付く。
義父の正吉(近藤正臣)にすぐに貸付金の回収をするべきと告げるが、
「慌てて取り立てたりしたら、こっちが相手はんを信用してへんことになりますんやで」
と優しくと諌められ謝る。
そんな折、山王寺屋の経営状態が思わしくないう噂を
新次郎(玉木宏)から聞いたあさは、一人ではつ(宮崎あおい)を訪ねた。
しかし、はつは留守だと言われ会うことができない。
あさ(波瑠)の声に気づき店へ出ようとするが、菊(萬田久子)に
「奥向きは店に出たらあかん」
とたしなめられたうえに、蔵の中へ閉じ込められてしまう。